医師からの推薦文
医師・医学博士
加藤 容崇 先生
「共に鍼治療の医学研究を行っています」
須藤先生は病院内の鍼治療センターにて鍼治療の医学研究および技術の研鑽行っています。
ともに研究を進めるにあたり、患者さんへの診断・治療能力が優れているのみならず、 柔らかで気持ちが安らぐコミュニケーションも取れることが印象的です。
自信を持って推薦できる先生です。
医師・医学博士
鴫原良仁先生
「治療が上手、患者さんと向き合う、須藤先生はその二点とも、安心だと感じます」
残念ながら私たち医者は、鍼のことを学ぶ機会はほとんどありません。
そんな私が鍼に出会ったのは、今から十五年ほど前のことです。
ふとしたきっかけで、大阪にある鍼灸師を養成する専門学校の非常勤講師を頼まれ、「一般医学」と「解剖学」の授業を担当させていただきました。
「鍼灸師なのに、医学?」と思われる方も多いと思います。
実は鍼灸師になるためには、鍼のことが分かるだけでは不十分で、その基礎になる、一般医学など広い知識を習得している必要があるのです。
毎週教壇に立ちながら、「鍼灸師になるには、こんなに高度な医学まで知っている必要があるのか」と驚いたことを、よく覚えています。病気に関する様々な知識を身につけたうえで、鍼を学び、これまたかなり難しい国家試験をパスしないと、鍼灸師になることはできないのです。
転勤の関係で、非常勤講師を辞めてから、十年ほどは鍼と縁のない生活を送っていましたが、今から四年ほど前に、これまたふとしたきっかけで、鍼と再会しました。
ある日、朝起きると、首が全く回らないのです。いわゆる「寝違えた」訳です。仕方がないので、そのまま、勤務先の帯広の病院に出勤しました。
その日たまたま、須藤先生が師事されていた鍼灸師の先生が、その病院に訪ねてこられていました。「いやぁ、寝違えてしまいまして」とその先生に言うと、その先生は、首が痛いにも関わらず、私の全身を丹念に調べ、手に一本、鍼を打ってくださいました。
するとどうでしょう。ものの数分で、痛みが半減。その後半日ほどかけて、じわじわ痛みが減っていき、翌日には、ほぼ痛みが無くなっているではないですか。
実は専門学校で、授業をさせていただいていたにも関わらず、私自身は鍼の治療を受けたことがありませんでした。
ですから、この時が、初めての施術体験でした。「鍼は効くとは聞いていたけれど、本当に効くんだなぁ」と、感心したのを、今でもよく覚えています。
それがきっかけとなり、その鍼灸師の先生と、その同門の方々と、「鍼はどうして効くんだろう」という研究を始めることになりました。
たしかに「鍼がなぜ効くのか」については、まだ科学的には十分分かっていません。しかし最近になって、諸外国を中心に、その謎に迫る研究が盛んにおこなわれ、「鍼の刺激がきっかけとなって、脳のはたらきが変わり、症状を抑えるらしい」ということが、明らかになりつつあります。
私たちも、鍼灸師さんたちとともに、病院の検査装置を使って、「鍼はどうして効くんだろう。より効くようにするには、どうれば良いのだろう」と、研究を行いました。
そんなメンバーの中にいらっしゃったのが、須藤先生でした。
「上手になりたい。鍼治療をより良いものにしたい」という思いから、わざわざ帯広まで通われた熱意には、頭が下がります。
研究の一環として、私も須藤先生に何度か施術していただきました。
鍼に限らず医療一般において重要なのは、まず「治療が上手」であることでしょう。
でも、それだけではダメで、患者さんの思いを聞き、患者さんと向き合うことが、おなじじくらい大事なのではないでしょうか。
あくまでも私の個人的感想になりますが、実際に施術していただき、須藤先生はその二点とも、安心だと感じています。
「鍼」と聞くと、「昔の治療」というイメージがあるかもしれません。
しかし時代は変わりつつあります。
現代の鍼は、医学的知識を取り入れており、また鍼が効く仕組みについては、科学的解明が進み始めています。
すでに諸外国では、癌の疼痛緩和の補助などに、病院でも使われるようになりつつあるようです。
須藤先生は、そのような新しい時代の鍼を取り入れ、実践してくれる先生だと思います。